きっと、これからの未来は、今より少し大人になった私……私でない私……が、どうにかして乗り越えていってくれるだろう……って。心のどこかで思ってた。



……でも違った。予想より遥かに早く困難はやって来て。



経験値がない私に、どうしようもできない波が押し寄せ、みるみるうちに私を飲み込んでいった……。



空は青いのに、その青さを憎むように見詰め、清々しいはずの風が、どこか虚しく私をかすめる。
……1粒の雫が零れた。