俺とこいつが二人きりになって、もう何時間も過ぎた。とっくに夜中の0時。もちろん、親には事情を説明した。

「もう帰ってもいい」とも言われないため、ただただ椅子に座って憎いこいつの顔をみているだけだった。

「ざまぁみろ」
俺の口から、ふとこぼれた。




その時。

「………っ、……」
微かな息が聴こえた。

そして目がゆっくりと開かれる。

その目はゆっくりと、本当にゆっくりと俺の方をみた。


なんだよ。驚いたか。お前が嫌いな俺が、お前の隣に座ってるなんて。




「っ、ぁ、あの…あなたはっ…誰、ですか?」




え?