昼間までジリジリと照りつけていた日射しが嘘のように、大きな音をたてて降る雨




ゴロゴロッ



遠くの方では雷が鳴っている




そんな中、普段より薄暗くなった路地裏に少年…(と言うには雰囲気が大人びているが)…が傘も差さず立ち尽くしている



彼の周りには暗くてよくわからないがよく見ると血が広がっている




「なんで…」



彼自身とても混乱しているのだろう


なんで、どうしてと繰り返している



ふと視界の端にキラリと光るものを見つける



「こ、れは…。じゃあこれはあいつの?」





それは少年が彼女にプレゼントしたものだった



と、言うことはこれは彼女の血なのだろうか

それとも違うだれかのなのだろうか




どちらにしても彼女は……




それから消息不明となったまま2年が経過していくのであった……