「マジ!?よっしゃ!サンキュー。じゃあさ、2人だと楽しくないし、もう一人位誘おうぜ!」

啓は相変わらず、いつでもハイテンションだ。
だからこそ、僕の辛さはわからないと思う。
啓だけじゃない。周りにいる人間、誰も僕の気持ちなんてわからないんだ。

「別に誰でも良くない?啓が決めていいよ。」
「えー。冷たいなー。」

しばらくの間が空いた。
啓は、悩んでいるようだった。

「わかった!放課後までに、誰か誘っとくよ。準備が出来たら俺ん家来てよ。」
「今、そういう気分じゃないんだ。」ハッキリと、そう言えたらきっと楽なのに。
僕は、言いたいことを素直に言えない性格なんだ。
だから、瑠璃を失ってしまったのかな。

・僕はこの先、幸せを見つけることができるのかな・