「光ーーーーー!!!」
声のする方向に向いた。
「宮崎?どうしたの。」
宮崎は息を切らしている。
多分走ってきたのだろう。
別に走ってこなくたって、十分間に合うのに。
「こ、これ!!!」
といって、僕に手渡したのは手紙のようなもの。
ピンク色の封筒にサクラの模様が可愛らしい。
「何これ。誰から?」
「中見ればわかるって!!!じゃ、遅刻するといけないから行くわ!!!じゃあな!!!光!!!」
ひらひらと手を振って、宮崎は去っていった。
封筒からして、多分女子からだろうとは検討がついた。
でも、その手紙は予想外な人からだった。
次の授業中に読もうと考え、僕はゆっくりと席についた。