次の日…
学校への道のりの途中、僕はずっと瑠璃のことが頭を離れなかった。
瑠璃の声、瑠璃の笑顔、瑠璃の仕草、全てが愛しいんだ。
何故僕は瑠璃に恋に落ちたのかな。
瑠璃と同じ名前だったから?
それとも…?
わからない。
でも、今はただ瑠璃のことしか考えられない。
いつのまにか僕の頭の中は瑠璃一色に染まっていた。
学校につき、靴箱で靴を脱ぎ、靴箱のすぐ横にある階段を上っていく。
僕と啓の教室は、三組。
そして悟の教室は、二組。
三組と二組は隣同士。
本当は、一組と二組が隣同士のはずなんだけど、一組の隣に職員室があるためどうしてもそういう風になってしまう。
僕が教室の前に行くと、三組の教室の前に何人かがたまっていた。
三組の前にはいつも何人かいる。
茶髪のギャル、ヤクザっぽい男、それから悟のような普通の男など様々。
悟は大抵毎日三組にやってくる。
そのたびに何やら啓と話しているようだ。
僕は、あぁいう人だかりが苦手だから気にしないけど。