「んぃ…」

「あ、起きた?」
どうやら彼女が起きたみたいだ。

「ん?…あなた誰でしょうか…?
あたしは柊東(ひいらぎひがし)高の2年、満里優(みつりゆう)です!」

自己紹介はしてくれるそうだ。
空気読めてますな…

「私は川二野(かわにの)高2年、花崎亜衣です。」



私は先ほどのことをすべて話した。

満里さんは礼儀良い少女で、微笑みながら頷いたりしてくれた。

「-って訳です。」

「そうなんですか?ありがとうございました。」
これは女の私でも惚れるエンジェルスマイル…



ちなみに、柊東高校とは金持ち高校の事だ。
3学年合わせて1000人以下。
私の…やめておこう。フラグは建てたくはない。

川二野高校は庶民高校。
3学年合わせて1500人ちょいらしい。



「満里さんは私のハンカチ持ってたけど…」

一番の疑問点だ。
まぁ私が落としたからだろうけど…

「届ける、もありますし、他にも事情がありまして…」

「事情?」
「はい。」



柊東高ってよく分かりません…