「は〜、朝から怒られるとかさいやく」

わたしは、遅刻したせいで入学式には途中から参加したのだ。
教室につき、クラスは1-6だった。わたしの席は一番後ろではじだった。

「友達できるかなぁ〜?」
そんなことを呟いていたら、
「ねぇ、わたし、篠原 柚 (しのはら ゆず)よろしくね!」

「わ、わたし、砂星香澄よろしく!」

その子は、わたしの前の席だった。

「香澄って呼んでいい?」

「うん!」

「ところでさ...香澄有名だよ、入学式遅刻してきた子だって」

「やっぱり?なんか教室入るまで周りの目線が怖かったもんな〜」

「ははは、ねぇねぇ知ってた?うちらの学年でイケメンがいるって...」

「なにそれ?知らない」

「もう、ファンクラブできてるらしい」

「へ〜そうなんだ。」

「名前は確か...神谷玲だった気がする。」

「神谷玲...な訳ないよね。」

「香澄?」

「ううん、何でもない。」