そして、今日は神谷くんとは帰らなかった。
久しぶりにゆずちゃんと帰ることにした。
くしゅん!
「外、寒いね。ねぇゆずちゃんは文化祭何やりたいの?」
「う〜ん、カフェとか?」
くしゅん! 「カフェいいね〜」
文化祭のことを話していたらあっという間に家についてしまった。
「ゆずちゃんじゃあね〜」
「うん、香澄明日ね〜」
ガチャ、わたしは鍵を開けた。 そっか、2人とも旅行に行ってるからいないんだった。
それにしても、神谷くん帰ってないのかな?
わたしはリビングに入った。すると......
「ずいぶんと遅かったじゃないか。」
「神谷くん、ごめんなさいお昼」
「いいよ、今日俺も用事あったから。というかお前顔赤くぞ、熱あるんじゃないか?」
「えっ?そう?でもさっきから顔が熱いかも..」
すると、目の前が急にゆがんできた。
あれ?バタン!「おい!香澄!」
.......................................................
ここどこ?そこは、真っ暗だった。
「神谷くん、どこにいるの?わたしを一人にしないで...」
「おい!大丈夫か?」
ばっ!...夢かよかった...
「お前、うなされてたぞ。」
「本当に⁈ごめん」
「お前、これ食べろ。」 「えっ?いいの?」
そこには神谷くんが作ってくれたおかゆがあった。
「当たり前だろ。おまえに作ってんだから。」
「そっか...いただきます。......おいしい」
「というかなんで風邪なんだよ。朝元気だったくせに。」
「あ、それは...」
「どうした?」
「なんでもない ほんとは朝から頭が痛くてさつい我慢してたみたいな?」
「いや、だめだろ。まあとりあえずよかったわ熱なら。」
神谷くんには心配かけたくないだから言わなかった。ごめんね神谷くん