それから、数日たち学校にも、だいぶ慣れてきたある日。


ビクッ。



「ひゃっ。なにっ?…これっ?」

私の目の前に並ぶのは大量のピカピカのリムジン。

視線を少し右にやるとなんとそこには、ふりっふりの制服を着た女子生徒。

ネクタイにキラキラひかる王冠のネクタイピンを、付けた男子生徒たちが、続々とリムジンに、乗り込むではないか!


「んっ?」


あの制服どこかで…?

…………………………。

んー。どこだっけな〜

んー。まぁいいやっ。とりあえず図書館行こいこ!速く本読みたいしねっ。

と、私が体を振り向かせた時。


『きゃぁぁぁぁ♡』


さっきまで、目視していたセレブ学校の方から女子達の悲鳴が!?

思わず振り返ると、そこには…

女子達にさんさんとした笑顔を振りまく男子と、女子に囲まれるのを嫌がるように舌打ちをして歩くイケメン男子2人が!

私は嫌そうな顔をして歩く男子を見た途端はっとした。

彼は朝、私が、ぶつかったいい匂い男子ではないか!?


「いい匂いイケメン男子だっーーー!!」


つい大声で叫んでしまった。


「はっ!」


やってしまった。

ここにいる全ての人の視線が私の方へ。
もちろんあの、イケメン男子達も…私に視線を向けている。