目を覚ますと、 太陽の光がカーテンの隙間から差し込むのが見えた。



薄く開けた目をこすりながら シャーとカーテンを勢いよく開けると、窓から見えるのは広がる青空と満開の桜。



今日から高校2年生か。



何だかんだ言って何とかやれてるな。



私は山陰 伊緒。今日から高校2年目に突入です。



フーと一つ息をついてクローゼットにかけておいた着なれた制服をとる。



この制服は胸元に大きな赤いリボンが付いてるのが特徴でチェックのスカートが可愛いと都内でもかなり評判が良い。



そうこの制服の学校は都内でも片手で数えるうちに入るかなり有名な高校。



有栖学園。



有名だけど私は女子高に行きたかった。


なぜなら私は男が嫌いだから！！！



臭くて、騒いで、子供みたい…想像するだけで痒くなる！



有栖とか言うけどここは共学。私の希望は女子高だったけどお母さんがねぇ…。



とりあえず、今日も頑張るか。



私はそう心でつぶやいて、自分の部屋を出る。



１階に下りるとお母さんが笑顔で話しかけてきた。



お母さんの名前は山陰 緒花。かなり強引な母親だ。




「おはよ〜。今日はいい天気よ。ほらほら朝ごはん食べちゃいなさい。」



「はーい。」



私はそう返事して席につく。



今日は目玉焼きとパンとサラダだ。あとフルーツもついてる。



「いただきまーす。」



そう言って食べ始めると2階から足音が聞こえてきた。



階段を眠そうに降りてきたのは私の妹の山陰 美緒。美緒は今日から中学2年生。かなり生意気。



「おはよー。」



妹はそう言ってソファで寝始めた。



「早く起きて！顔洗いなさい！」



お母さんが必死に起こしている。