案外あっという間に1日終わり、放課後がやって来た。 花音はバイトなので先に帰らした。 ……待っててもらっても悪いもんね。 私は授業で出た課題とかその教科の教科書やらをカバンに入れると教室をでた。 私が教室から下駄箱に行くまでには、隼のクラスの前を通らなければならない。 大丈夫、きっと帰ってるよ。 気にしない気にしない。 私は隼のクラスを見ずに、足早に通り過ぎた。 ……ほっ。