幸い今日は休み。

なんだか1人は寂しくて、花音にメールをして花音の家に来た。

おばさんはいなくて花音だけいた。


「え……別れた?」

「うん、別れたよ」



昨日のことを全て話すと、花音はぽかんと口を開けたままだ。

「いや、結婚も驚きだけど別れるなんて……」

「私最低だよね」

花音が用意してくれたお茶を飲む。

「……優衣はそれでいいの?」


聞きづらそうに花音が言う。


「私はいいんだよ。
ただの暇つぶしだったわけだし」


そう、ただの暇つぶし。

その結果がこうなっただけ。

もともと私はこういう性格だ。


「優衣、嘘つかないでよ……」


花音の言葉には、気づかなかった。