「えっ…知ってたの?」


卒業式の夜。私たちはゲームをしている。



「当たり前。だから指輪も準備できたの」


「なるほど…」


って関心してる場合じゃない。



なんと、私が今日会社お休みで隼の卒業式に来ることを隼は知っていたのだ。


……花音と駿くんが協力者。


だからあの二人、不自然に帰ったんだ……



「みんなして私を騙したんだ」


私の言葉と共にテレビの中では隼のプレイするキャラクターが負ける。



「ごめんって。俺も驚かせたかったんだよ」


私が隼に渡した花束の花が綺麗に花瓶に入って揺れる。



私は右手にある指輪を眺める。



「嬉しい」



思わず頬が緩む。


騙されてたのは確かに来るものはあるけど、この指輪をみていたら全て許してしまう。



「隼の事、全力で幸せにするね」



私は柄にもなく、指輪にキスを落とす。




「それ、俺の台詞だから。」、



隼はそう言って笑うと、私の指輪にキスをした。

















おまけfin…