私たちは食べ終えたお弁当箱をしまうと食後の運動がてら屋上へ向かった。


「あともう少しでここに来ることもなくなるのか~」


すると不意に花音が言う。


「そうだね~なんだか寂しいねっ」


「あ、優衣ちゃんだー」


「やっほー」


「かわいー」


「やっぱ優衣ちゃんかわいいなあ」



「そんな事ないよぉ」




「……優衣はブレないねぇー」



花音がボソリと隣で呟く。



「あたりまえだよ、ここまで来たんだから」



私はぼそっとそれに答えると笑顔をつける。