「ごめん………」 そんな顔しないで。 「俺のがごめん。 楓の事ほんとに気にしないでいいから。 俺が好きなのは優衣であって、楓ではないし。 それに楓……昔からよくわからないとこあるからこーゆー事もよくあるんだ」 隼はそう言うと私の手を取り、「帰ろうか」といつもみたく笑った。 …………意味深に聞こえたのは、私だけ? 昔からこーゆー事がよくある…? 私はその日それが気になってよく眠れなかった。