コンコン、


すると丁度、病室のドアが鳴った。

お母さんは深夜に運ばれたので一応個室だ。


「はい…」

「失礼します」

ガラガラ……


返事をすると、ゆっくりと扉がスライドされて看護師さんが入ってきた。


「おはようございます、どうですか?
お母様の体調は」

「まだ寝てます。
すみません、1晩私までいて…」

「大丈夫ですよ」


そう言って優しく笑う看護師さんはナース服がよく似合っている。


「少し簡単な検査をしますので…」


「あ、お願いします」


私はそそくさと荷物を持ち病室をでた。