ハンバーグ、ハンバーグ…
お肉に玉ねぎに……
私の足は軽く軽くリズムを踏んでスーパーまで行く………はずはなかった。
だんだんとスピードは落ちて、もう鼻の先にスーパーが見えているというのに私の足は止まってしまった。
「……っ、……」
そして視界が歪み、頬に涙が伝っていた。
"どんな形でも"
本当に心の底から思った。
思ったんだ。
だけどやっぱり現実と受け入れるのには時間がかかりそうだ…
お父さんはもう二度と、私たちの住む家に帰ってくることはないのだから。
お父さんの事が苦手でもなんでも、やっぱり寂しい。
………それにこうなったのは私が原因なのかもしれない。

