『それではこれより、第………』


翌日10時。


放送により私たちにとっての最後の学園祭が始まった。


休日に開催され、一般公開もされているので校門が開くと既に並んでいた人たちがぶわっと学校内に入ってくる。

それを教室の窓からみた私達は気合を入れてエンジンを組んだ。


『楽しむぞー!』


学級委員長の言葉で私たちの中のスイッチははいった。


私たちのクラスはコスプレ写真館。

つまり来た人が気軽にコスプレ出来るようにたくさんの衣装があり、そのなかから衣装を選んでもらって写真を撮るというサービス。

べつに衣装を着なくても小道具だけで写真ということが出来る。

私たちもコスプレをして呼び込みをする。

花音と私は呼び込み係になっているため朝来てすぐに着替えた。

私はナース服、花音は妖精の服となんともメルヘンチック……


ナースでもこんな短いの履かないでしょ…と思うほど私のスカートは短かった。

花音の衣装も妖精さんだけあって露出が多い。


ほかの女の子もメイド服やなんやら可愛らしい衣装をきて呼び込みだ。


「じゃあ呼び込みの人、よろしくねー!」


『はーい!』


私たち呼び込み係は首から『コスプレ写真館』やらクラスやら書いてあるダンボールを下げて教室からでた。