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ミーンミーンミーン………

蝉のなく声に扇風機の前で項垂れる私。

暑いなぁ。

あれからお母さんとも特に変わった会話はしていないし、私もなんとなく課題を終わらせ自分の勉強をしているのだか…

「あきちゃった……」

1日中そうじっと勉強しているのも無理な事で。

自室からリビングへ来て扇風機の前で涼んでいるというわけだ。


「あつ……」


ベッタリと首筋にくっつく髪の毛をポニーテールに結ぶ。


お母さんは仕事だし、花音も塾、隼は……

わからない。


気分転換にゲームでもしようかな。



私はテレビの近くにあるコントローラーを手に取るとテレビゲームを始めた。