「わ、私帰る!」 なんだかすごく恥ずかしくなってしまって私が席を立つと、すぐさま隼も立った。 「じゃ、失礼します。 いろいろありがとうございました」 「ふふ、いえいえ。 気をつけてね」 二人のその会話をききながら足早に保健室をでた。 「優衣、まってよ」 隼が私の手をつかむ。 「…かえろ」 私はそんな隼の手を握ると、そう言って歩き始めた。