《 祐太 & ミク
晴れた秋の日。
あのラジオ収録の日からちょうど1か月後。
今日は1年と1ヶ月の記念日デート。
祐太が東京を見下ろすことの出来て、
景色がすごく綺麗なデートスポットに連れてきてくれた。
ミク『すっごく綺麗』
祐太「だろ?ミクが絶対喜んでくれると思ってつれてきて みたんだけど?」
ミク『ありがとう!最高だよ!』
祐太「喜んでくれてよかった~」
ミク『うん!!』
祐太「ミク、みて。あそこ、俺んち」
祐太が大きくて綺麗な大豪邸を指さす。
ミク『違うでしょー!祐太ん家はあっち!!』
祐太「ばれた?」
ミク『あんな大豪邸なわけないでしょ!!』
祐太「ですよね~」
ミク『あたりまえ!笑』
祐太「いつかあんな家にミクと住めればいいけどな」
ミク『え?』
祐太「いや、なんでもない」
ミク『なになに??きになるじゃん!』
祐太「なんでもないわ!俺、ジュース買ってくる」
ミク『もー!わかった。』
◎ミクside
本当は聞こえてた。
いつか住めればいいなって言ったの。
私は、レイが好き。
でも、祐太に別れようなんて言えない。
こんなに尽くしてくれて、思ってくれてるのに
言えるわけがない。
まわりには幸せオーラが
こっちまで伝わってくるぐらい、
楽しそうで笑顔に溢れてる恋人たちが多くいた。
そんな恋人たちに自分とレイを重ねてしまう
私がいた。
◎祐太side
ミクのこと、ほかの男に渡したくない。
これからはもっともっと
ミクが好きそうな場所とか、
レストランとかカフェとか
いっぱい連れて行って、
ミクにとって、最高の彼氏になるんだ。
いずれは旦那になりたい。
結婚を考え始めて半年。
1年しか付き合ってなくて半年前からとか早くない?
って思う人も大勢いると思う。
でもそれ以前に、10年近く一緒にいたら、
早いとか遅いとか関係ないと思ってる。
俺はミクを幸せにしてやる自信がある。
ミク、俺から離れんなよ。
いや、離れないでくれ。
祐太は ミクの心に
自分ではない他の男がいることはわかっていた。
でもミクを離したくない。
いつまでも、永遠にミクの傍にいたい。
そう思っていた。
しかし、
ミクの心にいるほかの男性が、
同じグループのメンバーの櫻宮レイだとは知らない。
いや、まだ知るはずもなかった。
あんなことが起きるまでは。
祐太「夜ご飯どうする?」
ミク『んーどこでもいいよ!』
祐太「帰り道の途中にあるし、いつもの居酒屋で
いいんじゃない?」
ミク『あ、オレンジ?』
祐太「そーそー」
ミク『そうだね!今日はメンバーにも会わなそうな予感が する。』笑
祐太「俺も。」笑
ミク『じゃあ、行こ!』
祐太「おう!」
祐太とミクは居酒屋「オレンジ」に向かった。
