【都内のホテル】

ミク『うわ~このホテルめっちゃ綺麗だね!』
祐太「そうだな!ミク、見てみ。夜景」
ミク『どれどれ、、』

カーテンを開け、夜景を見る。

ミク『さすが東京のど真ん中!めっちゃ綺麗だね』
祐太「だな!」
ミク『じゃ、おふろはいってくるね』
祐太「おう」

ミクが準備を始める。

祐太「ミク」
ミク『ん?』
祐太「なんかさ、俺に隠してること、ない?」
ミク『隠してること?なんで?』
祐太「最近なんか違うな~って思って」
ミク『そうかな?でもそんなことないよ!
祐太に秘密なんてあるわけないし。』
祐太「そっか。おふろ入ってきな。」
ミク『うん』



◎祐太side

最近ミクがおかしい。
一緒にいても、話していても、
「なにか」違うことを考えてるみたいで。

「なにか」じゃない。 ミクは違う男のことを考えてる。
俺じゃない、違う誰かのことを。


俺は離したくない、ミクのこと。
なにがあっても。離してやるわけがない。

いまからでも間に合うはず。
また、俺に振り向きなおさせないと。

俺からミクは離れていく。



◎ミクside

「俺に隠してること、ない?」

ミクはシャワーを浴びながら
さっき祐太に言われた言葉を思い出していた。

隠してること。そんなのひとつぐらいしかない。

レイのことだ。
祐太は薄々気がついてる。私が祐太じゃない
他の誰かのことを好きになりそうだって。
なりそうっていうか、なってるって。

祐太には嘘つけないんだ。なにもかもお見通し。
でも、こんなこと言う訳にはいかない。
レイには彼女いるんだから。
ましてや、恋愛のことでグループ内で
問題を起こすわけにもいかない。

いくら隠そうとしても、
スタッフやファンのみんなにバレてしまうに決まってる

でも、好きになっちゃったんだもん。
どうしよう。もうなにもわからない。あぁどうしよう、


ミクがお風呂を上がった。

祐太は何事も無かったかのようにベッドに座って
テレビをみて笑っていた。

ミク『あ~気持ちよかった~』
祐太「あ、もうあがったの?」
ミク『うん』

ミクが祐太の隣に座る。
そのとき、祐太がミクの首筋にキスをした。

ミク『ちょ、ちょっと…』

今夜もふたりで濃い時間を過ごす。
お互いが複雑な気持ちをもったまま。