土方さんの話は、無駄が無い


パッ パッ パッっと、簡潔に終わる



「俺たちと人助けをしよう」



本当、綺麗な目




「佳乃 昨日のアイツらとこの人
一緒に見える?」


「見えません」


「じゃあ 私は?」


「見えません」


「なら、私も守る方の人ってことだよね」


「…それとこれとは」


「土方さん…わざわざすみませんが
他にもいると思うので」


「いねえ」



土方さんは、ズイッと私の前に出る
背、高いな


この時代、ちんちくりんかと…


「お前 棒術の他に剣術も出来るだろ?」

「だから?」

「そういう奴がうちにも1人いる
ちょっとバカなんだが…
お前くらい強い!
どうだ?試合してみないか?」


「いいよ」


「サクタ様!!」


「面白そうだろ?」


「面白くないです!!」




にこりと微笑み、佳乃の頭を撫でる




単純に日頃の練習の成果を試したかった



これが、入隊試合とは…