皆の猛反対を押し切った



容保様は、見廻組に護衛されながら
〝視察〟という名目で遊びに来た！


｢さぁ！まずは、稽古！これに着替えて！｣

｢ほぉ　こんな早くに稽古か｣

｢永倉さん！よろしくね！｣

｢おう｣



ただひとり、面白そうだ！
と、ノリノリだった原田さんは
通いなので、朝餉の後を任せてる


｢新八！やっぱサクタは、お前には
もったいねぇな！｣


私と同じくらいウキウキしてくれた

正直、原田さんが馬鹿でよかった

永倉さんも、緊張とかしないらしく


｢普通に稽古すりゃいいんだろ｣

｢うん｣


いつもより、ほんの少し
奮発したおかずなのは、この前の5日間の
報酬を貰ったから


｢稽古の後は、食事が格別だな！｣

｢ふふっ　おかわりありますよ！｣

｢おお！頼む！｣



しかし、皆　静かだ


｢容保様？堅苦しいので
今日だけ、容保って呼んで良い？｣

｢ごら！お前、調子乗るなよ！！｣

｢えーいいじゃないですか！　ね？｣

｢ああ　構わんよ｣

｢ありがとう！容保、優しい！｣

｢其方は、サクタでよいか？｣

｢真結　私、佐久田真結｣

｢真結？｣

｢はい！｣

｢女子なのか？｣

｢あれ？言ってませんでしたっけ？｣

｢男だと聞いていた｣

｢そんなに男に見えます？｣

｢いや、女なら側室にしたいと言っていた｣

｢私　決めた人がいるので！｣

｢そうか　残念だ｣


私が片付けをしてる間

原田さんが、槍の型を披露してくれた

格好いいのよ！これが！

師範だからね…よく、勝てたよ私


｢私も同じ流派なんですよ｣

｢ほぉ　真結のも見せてくれ｣


原田さんの隣に立ち

一緒に型をする


次は、宗次郎と近所の子供

｢あははっ次、容保が鬼ね！｣

｢よぉーし！まてまてぇーー！！｣

本気で鬼ごっこをする


屯所に戻ってから、畑を手伝って貰い

収穫した野菜を洗う


小腹がすいたところで

斎藤さんと藤堂さんの特製お蕎麦





｢ほお！上手い！｣

｢でしょ！？｣