〝出血が異様だ!すぐ手術の用意を!〟


目を開けなきゃ!



「先生!女の子の意識が戻りました!」


慌ただしい隣に視線を送る



凄い血…

まさか、人斬りをしたから?


カーテンが閉められた

「大丈夫!全力を尽くしています!」


やっぱり、止めなきゃ!

中山さんに、これ以上人は、斬らせない!


瞼が重く、目を閉じた






〝桂!!なぜここに!?〟


〝サクタ!!怪我してんのか!!〟


〝まぁ 落ち着けよ!真結!…真結!〟



土方さんと永倉さんの声だ

桂小五郎が、私を呼んでる



「真結」

「…屯所?」

「そうだ 下ろすぞ 立てるか?」

肩に担いで、塀を乗り越えたの?

この人、只者じゃ無いな


フラフラする


桂さんが、体を支えてて、やっと立ててる

「やはり熱が出たな
無理は、するな!ゆっくり休め!いいな!」

コクン

頷くと 「良い子だ」

恐らく、皆の前なのに

唇が重ねられる


「また会おう」













意識が…













また平成に戻るの?








〝先生!また意識が…〟


〝手術室の準備は、まだか!?〟





目が開けられない…


斬られたから…


兎に角、休もう…




ゆっくり休んで、帰り方を整理しなきゃ