川原に連れてこられ

傷を洗ったあと、手ぬぐいで縛られる

しかし、この時代の川、すごっ!


「水 綺麗だ」

「ふふっ お前の方が綺麗だよ」


この人、大丈夫?
よくそんな歯の浮くようなこと言えるね?


「どうだ?考えてくれたか?」


「は?何を?」


「俺のところに来いって話」


「…全然、考えてなかった」


「ハッハッハッ 飽きぬな!」


「ちょっと!!離れてよ!!」


急に、抱きしめられた


「名は?なんという?」

「…真結」

「真結」


両頬を手で包まれ、見つめられる


この人の目も、綺麗



「ん!?」



シタバタしてるうちに、また何やら
錠剤が口に押し込まれ、ゴクン


「今度は、なに?何なの!?」


「刀傷を受けると熱が出るものだ
この前と同じ、熱さましの薬だ」


「渡してくれれば、自分で飲める…」


ふわっと抱き抱えられた

頭がぼーっとする


「無理に連れ去りは、しない
新選組に送り届けてやる」


「あなた… 新選組に?」


「真結の為なら、なんてことはないさ」





なんということでしょう



2度も、腕の中で意識を失うなんて!