「本当に大丈夫なんですか?」

「ちょっとクラッってしたくらいです!
沖田さんまで、心配しなくても!」


「しますよ!
佐々木さんのお仕事だって…
私が、上司だとか言ったから
無理したんでしょ?」


「は?私は、ただ娘さんの代わりにって…」


「サクだって… 娘さんだよ?」


「あら?沖田さん男だと思ってなかった?」


「//////ゴメンナサイ」


「あははっ 沖田さん1つ聞いてもいい?」


「なんですか?」


「私の名前知ってます?」


「サクタじゃないの?」


「女で、サクタってどうなの?」


「え!?じゃあ!なんて言うんですか?」


「佐久田真結」


「苗字だったんですか!!」


「私、言いませんでした?」


「聞いてません!」


「言いましたよー」


「聞いてませんよー」


「まぁ サクタでいいですけど」


沖田さんは、私をサクと呼ぶ

親しみを込めてくれてるんだと

感じていた

私が、皆に馴染めないから

馴染ませてくれてるんだって


「もしかしたら…私が1番じゃないですか?
ねえ!?名前、他に誰が知ってます?」

「私…茶屋で2人に言ったつもりだったから
土方さんも聞こえてなかったなら
1番ですね!」


本当は、芹沢さんに言ってたけど
沖田さんを喜ばせてあげたかった


「やったぁ!!嬉しい!!
1番に教えてくれたんですね!!」


「今日は、非番なのに付き合わせたので」


「サク!夕餉の支度手伝うからさ!
私の用事も手伝ってくれる?」



沖田さんのお手伝い


何かと思ったら


子供と遊ぶことか……



追いかけっこして、ぎゃあぎゃあ騒いで

凄く気分転換になった



「あの子達、新選組の近所に住んでるから
他の子達に遊んでもらえないんだって…」



「宗次郎が遊んでくれるからいいじゃない」


「なんだよ!真結ちゃんだって!!!」




子供達の前だけ


ほんの少しだけ



私達は、本当の自分になれるらしい