「上手に飲めたな」

「ちょっ… 何? 毒? オエッ」

「ハッハッハッ ご褒美だ!」

先ほどの鈴をくれる

「いらない」

「まぁそう言うな」

強引に、懐に入れられ…
胸を確かめられてしまった

殴ろうとすると
また手を取られ、キス


「思ったとおり女子だな」


ヤバイ…

新選組に女がいると知られた


「そう青くなるな 言いはしない」


「あんた誰?」


「桂小五郎」


簡単に名乗るんだ?って、聞いたけど



「そ…そう、桂小五郎ね」


「ハッハッハッ 長州のね!」



ちょっと可愛く〝長州のね!〟って

うわ… 新選組の敵じゃん





「サクタ… 大事にされてないのなら
俺のところに来い
俺なら、お前を大事にする」


初対面で、口説いてんの?

しかも、ゆっくりとバックハグ


寒いなって、思ってたけどさ
なんか、キツくて頭がボーッとするし
背もたれになって楽…



「サクタ!!」

「桂小五郎…サクタから離れろ!!!」




ハッ! 藤堂さんと斎藤さん…

やはり、幹部さんは、桂をご存知で…




続々と幹部が集まる





「サクタ!逃げろ!!」


原田さんが言うけど…
もう… 限界…



「また会おう…ゆっくりおやすみ」



桂が耳元でそう呟いた


その声が、とても優しく心地良く



目を閉じてしまった…