「副長」

「ん?」

「たくあん好きですか?」

「は?」

「試作品がありまして…」

「持って来い」




何切れかたくあんを切り
熱いお茶と一緒に出した



「うめぇ」

「本当!?よかった!」



じゃあって、立とうとすると



「サクタ… 避けないでくれ…
男装して生きなくちゃいけない事情とか
色々あるんだろうけど…
皆、お前のこと大事に思ってる
言っとくけどな!!
お前に出て行けって言った後
俺がどれだけ責められたか!!!
まぁ その なんだ!
仲間なんだ!仲良くしろ!」


「私…別に男装してるつもりないんだけど」


「は?」


「そんなに男っぽい?」


「……まあ
髪型と着物をどうかすりゃ違うだろうが」


「副長が、浪士組にって誘ってくれたとき
身分も何も問わないって言ったから
女でもいんだ!って思って
まさか、男と思われてるとは思ってなくて
それに、避けてるのは…」


「なんだ?」


「皆に嫌われてると思ったから…」


「勘違いしたのは、悪かったが
どう見ても皆、お前のこと気に入ってるぞ」


「そう?」


「ああ」


「ありがとうございます!」





嬉しかった

本当は、ここに居たいから
役に立って認めて貰いたくて頑張っていた






この1ヶ月は、無駄じゃなかった