翌朝





芹沢さんが何者かに暗殺された

その隣に梅さんも…




佳乃 芹沢さん 梅さん



私の頼る人がいなくなった





不思議だなって思ったのは
皆が犯人探しや仕返しを口にしないこと





もしかしたら…





なんて、あるわけないか!






「あれ?沖田組長、鼻の下」



小さな小傷があった


「昨日、酔っ払って何かで切ったみたい!」


てへぺろか?ってくらい
可愛く言い訳をした


何か… ね…



「サク!聞いたよ!佳乃さん
お嫁にいくって?どうして別れたの?」


「別れたも何も、付き合ってないので」


「そうなの?すっごく仲良しに見えたよ?」


「そりゃあどーも」



沖田さんは、芹沢さんと仲良かったのに…

無理に明るく振る舞っているのは
きっと、望んだことじゃなかったからね

この時代、上司の命令は、絶対だもんね



「サク!壬生浪士組がね
新しい名前になるんだよ!
『新選組』
これでようやく、仕事が出来る!」



その為に、沖田さんに自分を斬らせた
芹沢さんは、悪い人だと
世間様は、言うけれど
私には、とてもいい人だった



「そうですね
芹沢さんも喜んでますね」



「そうかな?」



「喜んでますよ!」



沖田さんは、にこりと笑った


この人も… 


色々ありそうだな