「何もされなかったか!?」

「手当てして貰いました」


右手を出すと、永倉新八という人は
ホッとしたようで


「いい人なんだが、酒が入ると
色々と問題を起こすんだ
気をつけろよ」



なんだか、気をつけろと言われてばかり



「サクタ 案内する」


えと、斎藤一さんだったかな

「はい!」



ここ、とんしょっていうらしい

稽古の時間やら
スケジュールを教えてくれるんだけど

全くわからない


「大丈夫か?」

「すみません…ちょっと頭悪くて
覚えられそうにないです」


なんとか3つってゆうのとか
なんとか8つとかが、時刻なんだろうけど

それ、何時ですか?とか、聞けない


早速、佳乃に会いたくなる




未来から来ました! とか、怪しまれるし




「サクタ 大丈夫か?」

「すみません… 本当に覚えられません」



斎藤さんが、困ってる



「ちょっと来い」



やはり、副長に助けを求めたか



「は?覚えられないって、何で!?」


見つめるというよりは、睨まれてます


「あーえと、頭打って…
記憶がなくなってですね!
体で覚えたいってゆうか……」


手当たり次第に嘘をつく



くるりと後ろを向いて、仕事を始めた?

嘘、無視? どうしよう… 怒った?



「コレ見て動け!」


綺麗な… それは、綺麗な書


「すみません… 読めないです」


「は!?」