懐かしい… 庭 井戸 この廊下

威圧感のある土方さんの部屋!



怪我人の藤堂さんと宗次郎以外の幹部

真ん中ポツンの私!



あー懐かしい!!!



「お前… なんか、楽しそうだな…」



土方さんから、怪訝に見られる


「やっと新選組に来れたんですから!
そりゃ 楽しいですよ!」


当たり障りなく答える


「どちらから?」


来た!山南さん!



「江戸の山奥で育ち、料理修行で町に出て
新選組の噂を聞きました
武術を見様見真似でやってまして
もしかしたら、新選組に入れるかなって」


どうだ?



「料理できるんですか?」

「はい!女中仕事みたいなのは、一通り」

「では、そこから始めますか」

「山南さん まだ入隊の判断してねぇぞ」

「では、僕が認めます
僕も副長ですから、いいでしょう?」

「ハッハッハッ!うむ、山南さんがお気に入りならば!間違いないだろう!!」


やった! やった! やった!


「おい!サクタ!
俺は、お前を認めたわけじゃねえ
怪しい動きなんてして見ろ!
斬るからな!」


「人を間者みたいに言わないで下さい!」


「そうですよ!土方君
さて、部屋は幹部の誰かと一緒でいいかい」


「居候の身ですから、炊事場で結構です」


「いや、お前みたいな奴は
襲われる可能性が高い」


「返り討ちにします」


「大事な隊士を減らされても困る」


「んじゃ、俺の部屋に来いよ!
な!? サクタ!」


永倉さんは、私をサクタと呼び
ニカッと笑った

こういう役をいつも買って出るよね

厄介者を引き受けるプロだ



「遠慮すんな!俺も恩があるしな!」



ひらひらと手を見せてくる





正直、不安だ


私の記憶がなかった時期
永倉さんは、どうやって暮らしてたかな


私は、耐えられるかな?




「心配すんなって!
男に興味ねえから!」



私にも、興味ないと言われた気分



「よろしくお願いします」