「待ってたぞ!」


わざわざ門で待っていた原田さんに
ペコリ


「よろしくお願いします」


「よし!手合わせしよう!!」


「は? まだ局長とかに挨拶してない」


「堅苦しい奴だな!行くぞ!!」



がっつり肩を組まれ、庭まで歩かされる
その庭に、この前会った幹部らが勢揃い

この前いなかった人も


「ほい」


棒を渡されて
本当に手合わせするの?

って、原田さんを見ようとしたら

ビュッ


「わっ!いきなり!?ちょっと!!」


上手くよけれたからい良いものの
当たると痛いんだよ!?

原田さんの目は、本気だった

負けたことが悔しかったんだろうけど



「来い」



ニヤッて、私を挑発してくる



今日の原田さんには、勝てそうにないな
私の直感がそう言う



でも、私も負けるのは、嫌いなんだよね



コンコンと棒が交わる

力が完全に負けている
今回は、やばい…

バシッと手に棒が当たり

私の手から棒がスルリ

原田さんが、勝った!と、気を緩ませた

棒が落ちる寸前に、足で棒を回転させ
原田さんの足をすくう

バタンと倒れた原田さんに棒を突きつける


「くっそぉーーーまた負けた!!!」


原田さんが悔しがる


「イッタァーー!手が痛い!!イタタッ」


右手首が、マジ痛い!!!
防具つけてないのに!!!