早速俺は動くことにした。

逢沢を屋上に呼び出す。屋上の存在はあまりみんなに知られていないらしく、全然と言っていいほど人が来ない。




──ガチャっ

恐る恐るといったように開く扉。
風になびく黒髪。
太陽に白く照らされる肌。


動揺を隠すようにぎゅっとワイシャツの袖を握る彼女を見てなんだか不思議な気分になった。




「俺と付き合って」

自分から告白するなんて初めてだった。
いつもは言われる側だから。

「…ごめんなさい」