「待ちくたびれたし」

これで彼に1万円入るのか…とここで考えることではないことをつい考えてしまう。
だって、しょうがない。
こんなの私は遊ばれてるおもちゃみたいなものだ。

「これからよろしくね、浅野くん」

でも笑顔で微笑む。
この賭けがなければ、浅野くんとはこんなに深く関わることなんてなかったから。


(ラッキーだって考えたい)

甘党な浅野くんも、俺様な浅野くんも、どんな浅野くんだって好きなんだきっと。


「じゃあ、はい、おいで」