あれからはなちゃんの待つ教室に向かい、全てを話した。
やっぱりはなちゃんには相談したかったし


「許せない!莉咲を賭けるなんて何様?!」

「ちょっ、落ち着いて?」

ガタンっと大きな音を立てて椅子から立ち上がるはなちゃんを宥める。


「莉咲!そんなの乗っちゃダメ!」

「だよね…」

わかってる、全てを知っておきながら賭けに乗ってしまうなんて惨めで哀れだってこと…


「でも…一緒にいれる」

「莉咲…」

バカみたいだって、思われてるかな
でも…嘘でも浅野くんを手に入れられるんだ

「でも正直…脈はあると思う」

「…え?はなちゃん?」