情報屋の2人






「大和、外の様子はどうだ?」


《まだ、誰も気づいていない。》


「了解」



俺はそう言うと理衣を抱き上げたまま
工場の外に出た
そして近くの誰もいない公園まで走った



「ここまで来れば大丈夫だろ」


《鳳に情報を提供しておいた。
時期にそこに向かう。お前も引け。》


「あぁ。」


俺はイヤホンを切り理衣に言った