「まったく..じゃあ準備するから朝ご飯作って」
「え〜〜しょうがないな〜〜」
いつも起こしにいてくれるお礼だからね!と言い、私は遠藤家のキッチンへ向かった
かれこれ17年も入り浸っているお家だから、たっちゃんに聞かなくてもどこに何があるかなんてすぐ分かる
「ふふふんん〜〜」
さ、今日の朝食はたっちゃんが大好きなフレンチトーストにしようかな
私は鼻歌を歌いながら準備を始めた
《ぎゅっ....》
「ん?たっちゃん?」
「おはよ、優梨」
突然背後から抱き締められた
別に今更驚くことじゃないから、抵抗とかもしないけど、これはたっちゃんじゃない

