「え?やだ」

そう、たっちゃんは私の手を握って離さない


嬉しいような、恥ずかしいような

別に初めてな訳じゃないのに



「彼女と手を繋ぐのは普通でしょうが」


しれっと言うたっちゃんに、私は顔を真っ赤にして俯く

そんな私たちを見て、二人はもう良いわと言わんばかりに呆れながら溜息をついた



「まあ、何にせよ良かったな」

しんちゃんがたっちゃんの太腿をパンチする



「おー!15年の片想いがやっと実った!」



は??


「15年!?」





そんな前から!?