「ゴホッゴホッ」
酸素を思いっきり吸い込む俺に、真也は呆れたように笑った
「好きならそれでいいじゃん」
「簡単に言うな」
「簡単じゃねぇか」
「だからっ!!!」
今度は俺が真也に掴みかかろうと顔を上げた
すると、真也も愛菜も俺を優しい笑顔で見ていた
「いいのよ、竜也。あんたは西島先輩よりもずっと優梨を知っている。想っている。それでいいじゃない。あんたが優梨を誰よりも一番大切にしていること、私たちが一番良く知っているわ?」
「そーそ!男ならフラれてもその想い突き通せよな!他の男に取られそうだからって諦められるような想いなのか!?」
「ちげぇっっ!!!」
大声で否定する

