「優梨が好きなんだろ!?じゃあなんで意地でも傍に置いとかねぇんだよ!」


何も言い返さない俺にイラついたのか、胸ぐらを掴む強さが強くなる





「お前らが付き合ってないことくらい知ってたわ!でもな、お互い否定はしなければ肯定もしねぇ。だけど二人がお互いを大事に想ってるってことは、俺たちはちゃんと理解してた。だから西島先輩のことも深く聞かなかったんだぜ!?」


「おまっ..なんでそのこと..」



一昨日会った時には、西島先輩のことを知っている素ぶりなんて見せなかった





「そりゃ分かるだろ、一応高校の卒業生だし、優梨も無意識か知らねぇけど良く話してたし。詳しくは分かんねぇけど、お前ら二人に関わっていることくらい、俺も愛菜も気付いてたよ」


そう言うと俺の胸ぐらから手を離す