でもね。
でもね。

そんな中のひとりでもいいって思えるぐらいあなたが素敵だから。

「翔太、お疲れ様」

私が無言を切り開いた。この幸せな時間を大切にしたくて。

「可菜ありがとう。ちょっと疲れたけど可菜の顔みたらなんだか安心した。」

「なにそれっ」

翔太といるだけでこんなにも幸せ。
運命なんてないって言うけど、運命じゃなかったらこれは...

愛かな。