「朝晩の寒さが身に沁みる頃になりましたが、風邪はひいていませんか。 自分は毎日の訓練が忙しく風邪などをひいている暇などありません。 父上、十八年間、厳しく優しく育ててくださってありがとうございました。 この不景気にも関わらず、提琴も買ってくださって、音楽をする環境も十分に整えていただきました。 長男でありながらも、海軍兵学校に入る自分の背中を涙を流しながら、押してくださったあの日のことを俺は忘れません。 奏汰は、胸を貼ることができます。 どうか、俺の分まで長く幸せに生きてください。