みなさん、こんにちわ
添田花(ソエダハナ)です
もうすぐ夏休み!
太陽が激しく照っており、肌が焼けるのを感じる今日このごろ
私は1人教室に残されています
「お、添田。逃げなかったか」
まだ夏は始まったばかりなのに黒光りしている担任が教室に入ってきた
「先生が残れって言ったんじゃないですか」
「ガハハハハ、それもそうだがお前は若いんだから逃げるくらいヤンチャしてもいいんじゃないか」
その手があったかと荷物を急いで手に取り逃げようとしたが、捕まった
「遅いっ」
「どっちなんですか!」
花は悔しそうに歯を食いしばった
外からは部活に励む生徒の声がする
仕方なくペンを取り与えられたプリントに向き合った
「先生、逃げちゃダメ?」
「ダメだな」
「夏休みなのに!」
「正確にはまだだけどな」
「うぅーー」
花のペンは思うように進まない
「この前やったばかりだぞー」
「無理無理、難しすぎ」
この学校は差ほどの進学校でもないが、花にとってはギリギリのラインで通った
家から近いからという理由で進路を決めた裕樹を追いかけてだった
「ほら、女の子は少しおバカな方が愛嬌あるでしょ」
「ガハハハハ、お前は揺らがないなー。数日前の授業は全部忘れて、そうゆうことだけ詰め込んでる(笑)」
「大事なことですー、将来に超役に立つ」
「立つか立たないかは分からないが、この時期の一瞬一瞬のどうでもいいことはよく記憶に残るからな、大事にしろよ」
「先生はなんで先生になろうと思ったの?どっちかって言うと、サーフィン屋さんの方が向いてそうだよ」
「サーフィンより釣りがいいかな。ただ、その一瞬一瞬の物語に触れていたいからとでも言っておくか」
「ふーん、先生いいね!終わった、じゃーねーー」
花は颯爽と教室を出て行った
担任はプリントを眺めた
「凄い、全部間違ってる」