「……ってことがあったんですよーー」


「へぇーー」

「興味をもてーーっ!」

本日2回目のミラクルフラワーパンチが炸裂した

「いやーなるようになると思いますよ。それより貴方はこの後のテストのことを考えた方がいいと思いますよ」

友人の橘菜子は目を細めて忠告した

「テ、ス、ト?」

花は頭の上にたくさんのはてなマークを並べた

「アンタ……先生に今日点数悪かったら夏休み補講って言われてなかったっけ」


「いやーーー助けて!なこぽこ!!」

花は菜子にしがみついた

「はなせっ自業自得だ」

菜子は花を引っぺがした


「なになにー?花ちん勉強してないの??仲間ーー」

隣の席の男の子が会話に入ってきた

花は男の子の顔を見た

「す、鈴木さんはいいじゃないですか……地味に点数いいし」

「地味にって何さ(笑)、しかも俺の名前鈴木じゃねぇーー(笑)」

なぜこの鈴木(仮)はこんなにも笑っているのだろうか

「如月です、小学校一緒だよ?如月大吾」


如月……如月……あっ!

花はこの人を知っていた



彼は黄色い帽子のゴムをいつも鼻に引っ掛けていた

赤白帽のときは伝説のウルト〇マンにしていた


「あ、ダサ帽子の鈴木くんじゃないです か」

「そう(笑)それだけどそれ黒歴史ーー(笑)」

「なんすかそれ、ダサ帽子だったんですか?鈴木さん」



菜子も入ってきた

菜子は中学の途中でこちらに引っ越してきたのだ


「橘まで、やめてー(笑)」




「おい、添田。余裕そうだなー」

花が後ろ振り返ると担任の姿があった





テスト死亡したことは言うまでもない