あたしの前に今度は1つの影が現れた。 「すいません。その子、俺の連れなんで」 あたしはパッと顔を上げた。 そこには、冷ややかな顔の蛯原くんがいた。 「なんだよ〜こんな弱そうな奴が彼氏?」 「んなわけねぇだろ」 ありえねぇーなんて、笑いながら2人は言う。 「ちょ、そんな言い方……っ」 「その子、今体調崩してるんで、どっか行ってもらっていいですか」 あたしの声を遮って、蛯原くんが落ち着いた声で言う。 「あ?」 蛯原くんの言葉に、ニヤニヤしながらそう答える1人の男。