「そんなこと言って……彼氏とケンカとかでもした?」
んなわけあるかっ!
蛯原くんは彼氏じゃないし。
……なんて、心の中で言って落ち込む。
「あの、そういうんじゃないんで……すみません」
やんわりと手を離してベンチから立ち上がろうとする。
それをグイッと押さえられる。
しつこいし、力強すぎ。
もう、頭グラグラする……。
「いいじゃんいいじゃん、ちょっとだけでも俺らとイイコトしない?」
何がイイコトよ。
するわけない。
もう、嫌だ……早くどっか逃げたい。
そんなことを思いながら、再度逃げようとすると。

