ガタガタガタガタ……。
「わ……結構高いとこまで来たね」
めちゃくちゃ高いんですけど!?
平静を装うけど、声が少し震えてしまった。
ジェットコースターは平気なはずなんだけど……こんなに高いなんて無理!
「楠木?大丈夫?」
「だ、だいじょぶ……多分」
うわわわ、もう少しで下に向かってしまう。
パニックになりそうな時、ふわっ、っと何か温かいものがあたしの右手に添えられた。
蛯原くんの左手だった。
「大丈夫だよ、怖くねぇから」
蛯原くんが言うと、なんか安心する。
「う、うん、大丈夫だよね」
なんとか平静を取り戻したあたし。
と、それと同時にその時間はやって来た。

