「絶対連絡する!沙綾と遊びたいし」





「待ってるね」





ニッコリと笑うと、智菜は急に真剣な顔になった。





「ど、どうしたの?智菜」






「なんかさ……沙綾変わったね」





え?





あたしが変わった?




「んー、大人っぽくなったよね」





大人っぽく……なった!?




なったかな?




自分でも何も変わったと思わないけどなぁ。





「そう思わない、蛯原?」





「……さあ、分かんないな」





蛯原くんはあたしを一度見やるけど、ぷいと顔を逸らしてしまう。





ああっ、目逸らされちゃった。






見つめ合うチャンスだったのに。